鹿月舎付録、あるいは付随ページ

文体論のような

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文体論というようなたいそうなものを書けるはずがない。そもそも、鹿月舎で自らの文章も晒して行くことになるのに、そんなものが書けるはずもない。だいたい、官能小説などというものは、自らの恥を晒す文学なのに、その上、恥の上塗りはしたくない。
しかし、官能であればこそ、こうした小説とは一緒にされたくないなあ、と、勝手なことを思うもの。
ゆえに、文体論というのは、鹿月舎のみの文体論で、小説を書く上での文体論でないのは言う間でもなく、また、官能小説を書く上でというほどのこともなく、ただ、ただ、鹿月舎で一緒に恥をかくなら、こうした方法で書いて欲しい、と、そんなことを書いて行こうかと考えているのだ。この横柄な書き方が気に入らない、と、そう感じる人も少なくないと思う。そうした人は、どうか、温かい目で鹿月舎を見つめて、そっと離れていただきたい。

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